- 開催期間
- 2007年11月9日(金)〜2007年11月14日(水)
- 開館時間
- 会場
- 富士フイルムフォトサロン 札幌
- 入場料
- 無料
富士フイルムフォトサロン 札幌
橋本博写真展 「1970:冷戦下の東・北欧を行く」
1970年(昭和45年)欧米視察ツアーに参加しました。国内では大阪万国博覧会が開催された年で、この旅行中に各国主要都市を訪問しフリータイムに撮影した未発表の白黒フイルムを今回、発表することになりました。国際情勢が激変した今日ですが、当時のドイツは「ベルリンの壁」に象徴される東西冷戦下にあり、これを写真展のテーマとして、それに準じて次の4都市に絞り構成しました。
「モスクワ」東西冷戦をリードする東側の大国ソビエット連邦の首都です。「ヘルシンキ」は北欧・フィンランド共和国の首都で中立政策を掲げ、冷戦の緊張緩和の役割を勉めました。「東・西ベルリン」は戦後(1945)東西陣営対立により分割統治が行われてきましたが、1961年・東側が突如、東西ベルリンの境界上に"ベルリンの壁"を構築しました。その壁を越えようとして死亡した人々は後を絶ちませんでした。
この旅行中、可能な限り各都市の住民をモチーフとして、一発必中を心掛けてスナップしたことが記憶に残っています。都市によっては人物を写すことにかなりの抵抗や拒絶がなされ、思うように撮影 することが困難な時代でした。
今回の写真展では、対象となった都市の建造物、そして市街の人出の状態、その人物表情、服装、また路上の乗用車等を比較・対照して、政治体制の異なる国家の都市、その姿を映像で表現しようと試みました。