- 開催期間
- 2024年10月18日(金)~10月31日(木)
*2週間開催 - 開館時間
- 10:00~19:00
(入館は終了10分前)
*10月24日(木)と最終日は14:00まで - 会場
- 富士フイルムフォトサロン 大阪 スペース1
- 入場料
- 無料
年度別リスト
富士フイルムフォトサロン若手写真家応援プロジェクト
【写真家たちの新しい物語】
茂野優太写真展「THE SOUTHERN LIMIT of DRIFT ICE」
流氷がやってくる最南端の海
若手写真家応援プロジェクト「写真家たちの新しい物語」として、流氷の世界を撮り続けている茂野優太氏による写真展を開催いたします。
「今までに見たことない流氷の写真を撮りたい」と毎年2月から3月にかけて北海道・知床半島のウトロへ向かう茂野さんは、ガイドをしながら流氷の下に潜って撮影をしています。
厳しい撮影条件の中、茂野さんが見たのは、命の大切さや自然が見せる美しさでした。そして写真で伝えたいのは、地球温暖化をはじめとした環境変化の影響により流氷が消失の危機を迎えているという現実。2月になるとニュースなどでも見ることができる流氷の下で展開されるドラマチックな世界をご覧ください。
■ 写真家からの写真展紹介
流氷の世界。それは気温-10℃・水温-1.0℃を下回り、全てのものが一瞬に凍る極限の世界です。流氷により頭上を閉鎖された水中環境、潜水機材やカメラの凍結トラブルなど、流氷が来る極寒期のオホーツクの水中撮影は日本で最も過酷な撮影シーンのひとつだと思います。
しかし、そんな過酷な環境でしか撮影することができない"命の循環"や"自然の作り出す芸術美"があります。流氷はロシアのアムール川から流れ出る大陸の栄養素を含んだ淡水が凍り、オホーツク海で激しくぶつかり合い、お互い削り重なり独特な形を作り、北海道まで辿り着きます。その形は一期一会で毎日変わる。まさに生き物のようです。
また流氷の中では多くの植物性プランクトンが育ち、シャチなど大型の哺乳類まで住む知床半島の食物連鎖の土台を作る大切な役割があります。
そんな流氷がいま、消失の危機に瀕しています。地球温暖化の影響、災害の大型化、海水位の上昇、サンゴの白化現象など世界で注目される現象と同じく、北海道の流氷も危機に瀕しています。北海道は世界で流氷が来る最南端の場所、つまり最も早く流氷が消失する場所なのです。
だからこそいま、流氷が日本にやってくる大切さ、その美しさを多くの人に伝えられたらと思います。
作品点数 : 全倍・全紙・半切サイズ等、カラー、約32点(予定)
・デジタルによる作品。
・展示作品は、描写性の高い富士フイルム製品「銀写真プリント」を使用。
主催 : 富士フイルム株式会社
企画 : 株式会社日本写真企画(フォトコン編集部)
【写真展併催イベント】 ギャラリートーク
開催日時 | 2024年10月19日(土)・20日(日)・27日(日) 各日15:00から (約30分間) (参加無料・予約不要) |
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会場 | 富士フイルムフォトサロン 大阪 写真展会場内 |
講師 | 茂野優太氏 |
※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。
<プロフィール>
茂野 優太 (しげの ゆうた)
1991年生まれ、水中写真家。写真・映像・文章などさまざまな手段で海の魅力を伝える。
伊豆半島でダイビングに出会い、こんなに近い場所に美しい海があることに感動し、水中写真を始める。現在は世界各国の海を撮影しながら、特に極寒期の知床にて流氷の下の海をテーマに多く撮影を行う。日本の各エリア、久米島や伊豆半島、湘南の海のプロモーションの仕事に多くかかわりながら、伊豆半島の観光施設などとコラボした写真展を開催。また、静岡県を舞台にする映画「海の色は夢の続き」の水中撮影を担当、BS朝日「海中を旅する」に出演するなど、幅広く活動する。
【巡回展】
富士フイルムフォトサロン 東京 | 2024年7月12日(金)~7月25日(木) |
富士フイルムフォトサロン 札幌 | 2024年11月22日(金)~11月27日(水) |
※ 写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。