- 開催期間
- 2024年6月7日(金)~6月19日(水)
* 6月20日(木)は展示替えのため休館致します - 開館時間
- 10:00~19:00
(入館は終了10分前) - 会場
- 富士フイルムフォトサロン 大阪 スペース1・スペース2・ホワイエ
- 入場料
- 無料
年度別リスト
フジフイルム スクエア 企画写真展
広川泰士写真展「2023-2011 あれから」
広川泰士氏は、1974年に写真家として活動を開始して以来、独自の視点でさまざまなテーマに取り組み発表された作品が国内外で高い評価を得ている写真家です。
本展「2023-2011 あれから」は、広川泰士氏が、2011年に発生した東日本大震災から現在まで撮影を続けている被災地各地の風景と、そこに暮らす家族のポートレート、という2本の軸による定点観測の記録です。東日本大震災の発生時、想像を絶する津波の被害を知るや、車に支援物資を積んで目的地も決めぬまま東北に向かった広川氏は、いまだ引かない海水に浮かぶアルバムや写真、かつて自宅があった場所で家族の写真を探す多くの人たちの姿を目の当たりにします。同年10月、気仙沼市役所の一角で、被災した家族の中から希望する方たちを無償で撮影して以来、コロナ禍の自粛期間を除き現在に至るまで毎年撮影会を継続しています。並行して甚大な被害を受けた釜石、陸前高田、気仙沼周辺の変遷を定点観測のように撮影し続けています。
これら家族たちのポートレートと風景の定点観測を同時に展示することで、あらがいようのない自然の力で破壊されたランドスケープと根底から覆された人々の営みが、震災前とは姿を変えながらも次第に修復されていくプロセスについて、新ためて考える契機となる写真展です。
本展は、昨年東京で開催し、大阪での展示も告知しておりました。本年元日に発生した令和6年能登半島地震はまったく予期せぬ災害で、開催の是非を再考いたしましたが、1995年に阪神淡路大震災を経験され乗り越えてこられた関西の皆様とご一緒に、能登で被災した方々のお気持ちに寄り添わせていただくためにも、予定通り開催することを決定いたしました。 被害に遭われた皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、本展を通じて、明日の「復興」を皆様とご一緒に考える機会になれば幸いです。
【写真展併催イベント】 広川泰士氏によるギャラリートーク
開催日時 | 2024年6月8日(土) 14:00~15:00
(参加無料・予約不要) |
---|---|
会場 | 富士フイルムフォトサロン 大阪 写真展会場内 |
ゲスト | 仲西祐介氏(KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 共同ディレクター) |
※ 座席はございませんので、予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。
作品点数 : 8×10インチネガカラーフィルム、ラージフォーマットデジタルカメラGFX100Sからの「銀写真プリント」と「モノクロ銀塩印画紙プリント」 約250点(予定)
主催 : 富士フイルム株式会社
後援 : 大阪市教育委員会
協力 : 広川事務所
企画 : コンタクト
<プロフィール>
広川 泰士 (ひろかわ たいし)
神奈川県生まれ。世界各都市での個展、美術展への招待出展多数。写真集『sonomama sonomama』『STILL CRAZY nuclear power plants as seen in Japanese landscapes』『SOUNDS FROM THE PLANET -惑星の音-』『TIMESCAPES -無限旋律-』『Whimsical Forces -時のかたち-』『BABEL-ORDINARY LANDSCAPES』『Fuji Sun』 『Bus Stops in L.A. 1974-75』他。
講談社出版文化賞、NY.ADC賞、文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、日本写真協会年度賞、東川町国内作家賞、他受賞。ロサンゼルス カウンティ美術館、プリンストン大学美術館、サンフランシスコ近代美術館、ミュンヘン レンバッハハウス美術館、フランス国立図書館、東京都写真美術館、東京国立近代美術館、他で作品が収蔵されている。
※ 写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。