私の故郷さぬき香川には、高い山も風光明媚な渓流もなく、変化には乏しいながら、東讃・西讃地区の海岸や、紫雲出山から見下ろす瀬戸内海の景観には素晴らしいものがあります。朝露の宮池に浮かぶ、さぬき富士（飯野山）のダブルダイヤモンド、逆瀬池が霧に包まれ映える桜、降り注ぐ星郡を従える夜の貴婦人、朝霧に包まれる紫雲出山のアジサイ、霧に包まれた満開のそば畑、財田川に飛び交うホタル群、アオサの香り漂う託間海岸、奇岩の間に沈むダルマ夕日、父母ヶ浜の干拓に映える夕焼けの色、有明の浜に浮かぶ銭型砂絵、丸亀城を飲み込む大花火、日本最古の石積ダム（豊稔池）に降り注ぐ星郡、台風到来詫間湾に避難停泊する船群、霞たなびくさぬき平野、黄金に輝く高仙山の朝、詫間湾にかかる珍しい白い雲海、逆光に輝く紅葉、朝日に染まる極寒のハス池、白衣をまとって冬仕度の尾瀬山、備中地池にしんしんと降る雪、栗林公園に積もる雪、竹林を従える首山観音の紅梅、夕日を浴びる山里等、朝夕の変化を捉えた風景に感動し、一期一会を大切にして、これからも撮影して行きたいと思います。
是非ご高覧ください。

山田耕治