写真と和歌で四季を奏でる
加茂清次写真展　　「四季讃々」

　人は美しい風景や花などを見ると気持ちが素直になると言われます。私もそうした自然に接するのが好きでいろいろな所を巡りました。その感動を残そうと始めた趣味の写真は三十年になります。退職した今では生きがいのようになっています。
写真を撮っていていつも思う事があります。それは色彩豊かに変わり行く日本の四季の美しさです。ほんとうにほかの事を忘れて気持ちを癒してくれます。
また自然に生きる草花から鳥や虫たちまで、人間に比べくもない知能ですが、それぞれの知恵を出し切って懸命に生きる姿には感動させられます。自然環境を大切にしなければという事にも強く気付かされます。
　日本人の美に対する繊細な感性や人間のやさしさは、その自然から育まれたものであろうと強く思うばかりです。そんな自然の一瞬一瞬に見せる感動の一コマを写真に残せればいいなと思いながら撮って来ました。また写真だけでは表現しきれない自分の心情を和歌に託し写真に添えました。写真のリアル感と和歌の抒情感とが合わせて伝えられれば幸いに存じます。

加茂 清次