皆様がよく御承知の緑豊かな大阪城へ通い始めて、十数年が経ちました。風景は季節や朝昼夜の時間の経過と共に光と影は変化し、同じ光景に二度と会うことの無い一期一会の世界です。
眼の前の風景と向い会った時、定番とは異なる撮影ポイント・カメラアングルなど、私の視点で天守・櫓・石垣など城塞としての構築物はもとより、雲や風など自然の事象と絡ませて、移り行く四季の情景として、個性的な作品づくりを心がけフィルムに納めたものです。ライトボックス上のフィルムに浮び上る情景をわくわくしながらルーペで見る楽しみは、デジタル写真とは一味違った達成感を味わうことが出来ました。
私が対峙した撮影時の大阪城の情景を皆様と共有することが出来れば幸せに存じます。
是非ご高覧ください。

西田之彦