江口愼一写真楽園（がくえん）は、私江口愼一が主宰する写真同好会で全国に150余名の会員を擁し今年で創立10周年を迎えます。当会では三回目となる作品展ですが、今回は10周年を記念する作品展と位置づけ、私と会員有志 80余名の作品によって構成します。テーマは四季折々の自然美や造形の妙味を軸に、各個人それぞれの自由な発想と表現による作品群でまとめました。ただし、あくまでも作品展としての基本コンセプトを明確にし、ただ単純に作品を陳列しただけの展示会にならぬよう配慮しております。会場の展示構成は「心の風景画」「光の記憶」「花の旋律」「森の息吹」「水物語」「夢模様」「風の手紙」「静寂の音色」という八章で区切ります。そして各章ごとにイメージの統一を図りながらも四季の流れや季節感の変化を演出し、会場全体を通してひとつの自然観や主張を訴えたいと考えています。言い変えると、光の絵によって描き上げた光の森で、様々な自然の素顔の美しさや溌剌とした生命の息吹を表現し、訪れた人の心を和ませ癒せるような空間となることを望みます。
つきましては、写真愛好家のみならず、一般の方々にも幅広くご観覧頂き、当作品展を通して写真表現という創作活動のおもしろさや自然の豊かさなどを、肌で感じて頂ければ幸いです。

江口愼一写真楽園代表
江口 愼一