朝日写真展は今年で第68回目を迎えます。アマチュア写真家の登竜門として毎年高い水準の意欲的な作品が寄せられます。
昨年の写真展では全国42都道府県から計493人、2824点の応募がありました。
東日本大震災直後の慌ただしい状況下ではありましたが、被災地の一日も早い復興を祈りつつ経験豊かな担当委員たちによる審査が行われました。
厳選した結果、朝日大賞１点、朝日特別賞２点、朝日賞10点、入選100点が選ばれました。
上位入賞作品の多くは表現力や創造力に卓越しており、アングルや光の条件をよく考慮した秀作になっています。
デジタル技術の進歩は目まぐるしく、昨年購入したカメラが今年はもう古いと言われる時代です。しかしながら写真を撮る上で一番大切なのは個人の感性や創造力、技術力にあります。
今年も審査員をアッと言わせる意外性のある作品が登場するのを期待しています。

全日本写真連盟関西本部事務局長
小杉豊和