古代、大和朝廷の時代は飛鳥に都があり、現在難波の宮として知られている大阪市中央区との間に大きな街道が通っていました。この街道は現在、竹内、長尾、難波大道と呼ばれているもので、西暦613年に造営されたとされています。当時は、遣隋使に見られるように、大陸との交流が盛んで、人、物、技術、文化の輸入がこの街道によって行われ、古代文化が繁栄しました。聖徳太子の活躍もこの時代です。
　現在でも街道沿いには、現代文明に覆い隠されつつも、多くの遺跡が残され、伝統行事も受け継がれています。
この写真展で、カメラのファインダーを通して見た悠久の歴史の世界に浸っていただければと思います。

廣海　泰次郎