- 開催期間
- 2010年3月26日(金)~2010年4月1日(木)
- 開館時間
- 10:00~19:00
(最終日は15:00まで)
4月8日(木)より最終日は午後2時で閉館となります。ご注意下さい。 - 会場
- 富士フイルムフォトサロン 大阪
- 入場料
- 無料
富士フイルムフォトサロン 大阪
福田 佐喜子 写真展「凍てつく時間(とき)の中で」
今年、84歳になる私が一度は訪れてみたいと思っていた、あの場所...
それは、真冬の小樽・余市・積丹・駒ヶ岳・洞爺湖・いわゆる道東です。
念願がかない一番寒い2月に行くことが出来ました。
積丹・余市は寒風と雪と氷に冬の厳しさを身に凍みて体験することになりました。荒れた北の海・日本海...そこでも人々が生活の場を求めて暮らしています。
駒ヶ岳・洞爺湖は静かなる雪の風景をかもしだし心が和みます。自然と写真も穏やかな感じになるように見えます。
夜の小樽、気温は氷点下。雪あかりの路。どこか静けさが漂います。凍えそうなほど冷厳な空間に身をおき、私は三脚を杖代わりに、ろうそくの灯に誘われて、夢心地でシャッターを切る...ライトアップされた倉庫群・川面に浮かぶろうそくの灯・雪洞の中で光るともしび・それらが寒風に炎は揺れ、降る雪にかき消されそうになっても...雪あかりの火はじっと耐えている...無数の小さなともしびが集まり、「地上のホシゾラ」となる...
そこに人は何を見るのか...
そこに人は何を感じるのか...
天を仰ぐと月あかり...小樽の夜は"しんしん"とふけてゆく...
是非ご高覧ください。
福田 佐喜子