- 開催期間
- 2009年6月19日(金)〜2009年6月25日(木)
- 開館時間
- 会場
- 富士フイルムフォトサロン 大阪
- 入場料
- 無料
富士フイルムフォトサロン 大阪
山本 治之 写真展「大地の鼓動」--柱状節理の四季--
私が柱状節理を意識したのは、奈良県宇陀郡の屏風岩に桜を撮影に行った時のことである。爛漫と咲く桜の後方に、屏風のように切り立った崖があり、よく見ると規則正しい岩の柱が林立している。調べてみるとそれは、溶岩や火砕流などが冷え固まるときに、規則正しい四角~八角形になる柱状節理であることが解った。火山国である日本には、北海道から沖縄まで全国各地に柱状節理が存在することが分かり、テーマとして、写し始めた。撮影していると、たびたび噴火の音や岩が冷える時の音、崩壊する音などが、聞こえてくるような錯覚に陥った。もう一つは、気候風土の多様性と日本の広さである。9月末に阿蘇で蝉の声を聞きながら、北海道大雪山の紅葉が気になり電話をしてみると、「大雪山」はもう雪が降りましたよ!今週末頃が盛りですよ!との返事に、半信半疑で行ってみると、大雪山は冠雪し、山麓の紅葉は真っ盛りであった。
-30℃を越える厳冬の北海道から真夏の九州まで、全国70箇所を超える柱状節理を撮影したが、つくづく日本は広いと感じた。
是非ご高覧ください。
山本 治之