パノラマカー。地元なら誰でも知っている名鉄のシンボル。特急から普通列車まで、本線からローカル線まで幅広く活躍してきました。
日本で初めての前面展望車であり、独創的なデザイン、コンセプトを実現してすぐに人気者になりました。スカーレットのボディカラー、開放的な連続窓、そして何より印象的なミュージックホーン。それらの一つひとつが、今でも色褪せない魅力を醸しています。
そのパノラマカーは、1961年のデビュー以来、50年近くにわたって走り続けてきましたが、ついに2009年8月30日をもって惜しまれつつ引退しました。 私たちは、去り行くパノラマカーを3人それぞれのカメラアイで追い続けました。 今回の写真展では、朝に夕に、四季の移ろいの中を走る姿を描いた作品群で構成しています。2008年に出版された写真集「パノラマ★ファンタジー」収録の写真に加えて、最晩年の運行風景を表現した作品も発表します。
名鉄ファン、鉄道ファンだけでなく、すべての方にご高覧いただきたく、ご案内申し上げます。
4月4日(日)は開館いたします。

小林弘雄、林英樹、和田浩