- 開催期間
- 2008年5月2日(金)〜2008年5月8日(木)
- 開館時間
- 会場
- 富士フイルムフォトサロン 名古屋
- 入場料
- 無料
富士フイルムフォトサロン 名古屋
管洋志写真展「奄美−シマに生きて−」
「こんな平和な一日があるのだろうか」山は深く、緑は濃く、紺碧の黒潮に包まれ、淡々と人間の生き方、自然の過ごし方が、奄美にはある。日の出と共に起き、働き、熱い太陽が照りつける昼は休み、湿気を含んだ風がゆるやかに吹き始める夕方には仕事を終え、浜に出て遠くの水平線を眺め、太陽が沈む姿を見届ける。
しかし、深く奄美を知るほど、この平和な今日は、自然に出来上がったのではなく、戦後8年間余りのアメリカの軍政下を経験、本土復帰を熱望し、どん底を経験した人間しか持ち得ない"心根の優しさ"の上のあることを知った。
2003年12月23日。「本土復帰50周年」の祝賀行事が行われた時を境に、奄美に住む、人間の営みに焦点をあて、生き抜く事の喜び悲しみを撮り続けようと撮影に拍車がかかった。
*写真集:「庵美」シマに生きて 新潮社刊 同時発売