- 開催期間
- 2023年3月31日(金)~4月5日(水)
- 開館時間
- 10:00~18:00
- 会場
- 富士フイルムフォトサロン 札幌
- 入場料
- 無料
年度別リスト
大地と水と、つながりめぐる生命世界を描く
フジフイルム スクエア 企画写真展
「生き物たちの地球」 写真・文 前川貴行
本展は、動物写真家 前川貴行氏が朝日小学生新聞に連載中の「生き物たちの地球」をもとにした企画展です。同連載で紹介された世界各地の野生動物を中心に、生命とそれを取り巻く自然の姿を美しい銀写真プリントで体感していただくものです。
前川氏は日本を含むアジア、北米、中米、アフリカ、オセアニアなど、地球上の多種多様な環境に身を置き、そこに生きる動物たちの姿を見つめてきました。自然を人間本位の物差しで測ることなく、動物との対等な関係性を意識し撮影された作品は、時には驚くほど無邪気な表情やしぐさを捉え、またある時には圧倒的な迫力を持ち、見る者に強い印象を残します。
本展は、この地球は誰のものでもなく、人間を含めた生き物たちが影響を与え合い、つながり合って暮らす多様性の場であることを伝えるものです。本展をきっかけに、人間の視点だけでなく 「生き物側の目線」 からも近年関心が高まっている SDGs*や生物多様性について、子どもから大人まで考えるきっかけにしていただければ幸いです。
* SDGs(エスディージーズ)(Sustainable Development Goals)(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)とは、 2015年に国連総会で採択された、2030年までに国際社会が社会課題として取り組むべき「持続可能な開発目標」です。貧困、不平等・不正義の是正、健康、教育、働きがい、気候・環境など17の目標と169のターゲットが定められています。 目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標14「海の豊かさを守ろう」、目標15「陸の豊かさも守ろう」に掲げられた取り組みは、本展に通じるものです。生き物たちの写真を通じて、SDGsについて考えるきっかけになれば幸いです。
■ 写真家からの写真展紹介
僕らの暮らす地球は、空も森も海も分けへだてなくつながるたった一つのもの。雨や風や太陽が土壌を肥やして植物や陸の生き物たちを育み、森の養分は川から海へとそそぎ水に生きる生き物たちを育みます。今回の展示では、そうした壮大な地球の営みを多様な生き物たちを通して伝えていきます。
【写真展併催イベント】 前川貴行氏によるギャラリートーク
日時 | 2023年3月31日(金)、4月1日(土)、2日(日) 各日13:00~13:30 (会場内立ち見) |
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会場 | 富士フイルムフォトサロン 札幌 (写真展会場) ※ お席のご用意はございませんので、予めご了承ください。 |
参加 | 無料 |
申込・予約 | 不要 |
※ トークイベント中は、マスク着用を推奨いたします。
※ トークイベントの記録写真を、当館の活動報告や広報目的で公開させていただく場合がございます。予めご了承ください。
※ イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。
<写真展関連プログラム>
《前編》 動物写真・撮影のお話
《後編》 展示作品・動物の生態のお話
今回の写真展は、前川氏が6年にわたって連載中の朝日小学生新聞「生き物たちの地球」をもとに構成しています。その朝日小学生新聞編集部の猪野元 健氏からお二人に、インタビューしていただきました。
本動画では、20年以上にわたり、世界中の野生動物を撮影する写真家 前川貴行氏と、写真展の監修者である日橋一昭氏に、動物写真や野生動物についてお話しいただきました。
動画をご覧の上、写真展を鑑賞することで、本展をより深く楽しんでいただくことができます。また、ご来館が難しい方や遠方の方には、この動画が前川氏の撮影にかける思いや創作の裏側をご理解いただく機会になれば幸いです。皆さま、どうぞお楽しみください。
前編の動画では、前川氏・日橋氏の活動や、動物写真の魅力・写真の撮影などについてお話いただきました。
後編の動画では、今回の写真展の見どころやプリント表現へのこだわり、そして、野生・動物園にいる動物の生態などについてお話いただきました。
作品点数 : 全倍・全紙サイズ等、約100点(予定)
・デジタルによる作品。
・展示作品は、描写性の高い富士フイルム製品「銀写真プリント」を使用。
※ 巡回展では、会場により展示点数が異なる場合があります。
主催 | : | 富士フイルム株式会社 |
後援 | : | 朝日学生新聞社、日本写真家協会、日本動物園水族館協会、 港区教育委員会、名古屋市教育委員会、札幌市教育委員会、 大阪市教育委員会 |
監修者 | : | 日橋(にっぱし)一昭 (那須どうぶつ王国 教育・普及啓発プロデューサー) |
企画 | : | 高橋佐智子(Shishmaref) |
アートディレクション | : | 富澤祐次 |
<写真家プロフィール>
前川 貴行 (まえかわ たかゆき)
©土屋勝義 Katsuyoshi Tsuchiya
動物写真家。1969年、東京都生まれ。
エンジニアとしてコンピューター関連会社に勤務した後、26歳の頃から独学で写真を始める。
1997年より動物写真家・田中光常氏の助手を務め、2000年よりフリーの動物写真家としての活動を開始。 日本、北米、アフリカ、アジア、そして近年は中米、オセアニアにもそのフィールドを広げ、野生動物の生きる姿をテーマに撮影に取り組んでいる。
「情熱大陸」(TBS)、「プレミアムカフェ」(NHK-BS)などに出演するほか、動画撮影、写真展、写真集などさまざまなメディアで作品を発表している。
近著に『生き物たちの地球1』(朝日学生新聞社)、『しまふくろうの森』(あかね書房)、『ハクトウワシ』(新日本出版社)、『SOUL OF ANIMALS』(日本写真企画)などがある。2008年日本写真協会賞新人賞、2012年第1回日経ナショナル ジオグラフィック写真賞グランプリ受賞。公益社団法人 日本写真家協会理事。
<監修者紹介>
日橋 一昭 (にっぱし かずあき)
©中川成生
Shigeo Nakagawa
那須どうぶつ王国 教育・普及啓発プロデューサー。1953年、東京都立川市生まれ。大学時代に東京動物園ボランティアーズに参加したことをきっかけに動物園生活にどっぷり漬かる。
埼玉県大宮公園小動物園、埼玉県こども動物自然公園、狭山市立智光山公園こども動物園、東京都井の頭自然文化園の園長を経て、マナヅル国際血統登録担当者、日本動物園水族館協会の執行理事、教育指導部長、生物多様性委員会委員長、東京動物園協会参与(教育普及事業担当)等を歴任。
ライフワークとして海外の動物園・水族館にでかけ、開園から閉園まで体力と気力の続く限り園内を歩き回っている(現在はコロナ禍により中断)。その数は25か国170か所以上にのぼり、動物園以外にも野生動物めあてに国内外のフィールドに足を延ばしている。
まだ見ぬ動物たちとの出会いや、進化し続ける動物園の展示との出会いに胸を弾ませ続ける日々。
写真集『生き物たちの地球』表紙
【巡回展】
富士フイルムフォトサロン 大阪 | 2023年7月28日(金)~8月9日(水) |
※ 写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。