- 開催期間
- 2013年2月8日(金)~2013年2月13日(水)
- 開館時間
- 10:00~19:00
- 会場
- 富士フイルムフォトサロン 札幌
- 入場料
- 無料
年度別リスト
富士フイルムフォトサロン 札幌
細田直之写真展 「 北天の台地 」
石室管理人の仕事は、一面数メートルの雪に覆われている6月始めの荷揚げと雪掻きから始まる。
そして、毎年10月10日一面白く新しい柔らかな雪で覆われる初冬に冬支度を終えて石室管理人は山を下りる。
およそ3ヶ月の短い期間に初春から初冬までと目まぐるしく季節が過ぎていく。
その風景と季節を感じつつ登山客を迎え入れる。
登山の醍醐味は、山頂からの眺望にある。
大雪山を登ると、台地が広がる眺望に感嘆するだろう。
標高1900m前後にもう一つの広い大地がある。
そこには、谷があり川が流れ、沼があり、北海道の尾根と称される頂きが丘のように連なる。
森林限界を超えたその台地を雪渓と共に季節の色彩が染める。
日本の他の山々には類を見ない極北を思わせる風景が広がる。
大雪の魅力は正にその広さにある。
旅人の目線で山岳というより、その広がる風景として捉えてみた。
早朝、仕事の前に。
仕事の合間の夕暮れや夜に。
時には、数日間山を旅して。
初春から初冬までの季節を山岳写真とはまた違う世界を感じて頂けたら光栄です。
細田直之