写真撮影では後悔の連続です。ある目的地に向かっている途中で気になる被写体に出会っても、先を急ぐあまり｢後で撮ろう、帰りに撮ろう」と、やり過ごすことが多々あります。
　しかし、撮り逃した瞬間（とき）のイメージどおりの被写体に出会い、撮影出来たことなどまず無いものです。そんなことを何度も経験して、わかっていながらついつい撮り逃してします。
　「しまった！あの時に撮影しておけば・・・・」と、臍を噛み後悔しています。

《写真は、永遠に出会うことのない『今』といつ時間を止める記録なのである》という至言があります。
　確かに『今』の後にあの『今』は無く、『今』の前の『今』は過去になってしまう。
今！今！今！・・・の連続が時（とき）の経過になり、写真を撮る方はそれをあまり意識すること無くその『今』の瞬間を写し止める記録者となっている方が多いのでは、と思います。

　この度、「フォトメイト・フジ」として、富士フイルムフォトサロンで7回目の写真展になります。
　会員各位は、その機会（とき）・瞬間（とき）に『今』という時間を写し止める記録者となり、自然に対して畏敬を持ち、人々の生活に思いを馳せ、この写真展に臨みました。
　どうかご高覧の上、ご感想、ご意見など戴ければ幸いと思います。
　今後とも、当会「フォトメイト・フジ」に対しまして、ご協力・ご指導戴けますよう心よりお願い申し上げます。

フォトメイト・フジ　会長　定居　孝行