秋田生まれで札幌育ちのぼくにとって、「まち」の原風景は東北に、あり、でした。
写真を撮るよりまちを歩くことが楽しい、と云うのが本音。人が集うまちに飛び込んでそのまちの中にこっそり溶け込んで、自分の好きな空間を切り取って持ち帰ることが写真。
まちは人が作る。そこには確かに営みがあり、笑顔もあります。そんな場所を撮り続けました。
観光地ではない、まちの当たり前の路地裏。そこにあるべくしてある日常。
今回は震災で失われた場所の、ちょっと前の姿もお見せできればと思います。

是非、ご高覧下さい。

上原　稔