写真撮影では後悔の連続です。目的地に向かっている途中で、気になる被写体に出会っても、「あとで撮ろう、帰りに撮ろう、次回に改めてじっくり撮影にこよう」と、やり過ごすことが多々あります。しかし、撮り逃した瞬間（とき）のイメージどおりの被写体に出会い撮れたことなどまず無いものです。
　何度も経験して分かっていながら、ついつい撮り逃がしてしまう、「しまった！あの時に撮影しておけば・・・」と臍を噛み後悔しています。
　「写真は、永遠に出会うことのない『今』という時間を止める記録なのだ」と写真家の山根一眞氏が写真誌に記していました。至言であります。
　この度、当会「フォトメイト・フジ」として、富士フイルムフォトサロンで4回目の会員作品展になります。会員各位は、その瞬間（とき）・瞬間（とき）に『今』という時間を止める記録者となって、自然に対して畏敬を持ち、人々の生活に思いを馳せ、この作品展に臨みました。どうかご高覧の上、ご感想、ご意見など戴ければ幸いと思います。
　今後とも、当会「フォトメイト・フジ」に対しましてご協力ご指導戴けますよう心よりお願い申し上げます。
フォトメイト・フジ　　会長　定居　孝行