- 開催期間
- 2022年2月4日(金)~2022年2月10日(木)
- 開館時間
- 10:00~19:00
(最終日は14:00まで/入館は終了10分前) - 会場
- 富士フイルムフォトサロン 大阪 スペース1
- 入場料
- 無料
年度別リスト
富士フイルムフォトサロン 大阪 公募写真展
2021年 第16回 「名取洋之助写真賞」受賞作品 写真展
公益社団法人日本写真家協会が35歳までの「新進写真家の発掘と活動を奨励する」ために、公募した受賞作品を展示します。
※ 2020年は募集を中止した為、2021年に限り応募資格は36歳までといたしました。
作品点数 : 半切サイズ、カラー・モノクロ、60点(予定)
【巡回展】
富士フイルムフォトサロン 東京 | 2022年1月21日(金)~1月27日(木) |
「名取洋之助写真賞」受賞 川嶋 久人 (かわしま ひさと)
「失われたウイグル」 (カラー30点)
<作品について>
かつての街は、そこにはなかった。1年ぶりに中国の新疆ウイグル自治区を訪れた。国旗、警察官、検問所、監視カメラの数が劇的に増えていて、いまではもう完全に自由がない。イスラーム寺院(モスク)は完全に警察の管理下に置かれ、強制収容所も建設された。中国政府は2017年春ごろから、テロ対策と称して、イスラームを信仰するトルコ系少数民族のウイグル人に対する弾圧を推し進めた。中国と欧州をつなぐ広域経済圏「一帯一路」戦略を迅速に進めるためには、民族問題のくすぶる新疆は「安定」させなければいけないのである。2017年ウイグルをテーマにした写真展を行った際「ウイグルを取り巻く環境がいくら厳しくなろうとも、彼らの日々の暮らしにおける文化、伝統はそう簡単に失われるものではない」と書いたが、そうではなかった。現在彼らの宗教的権利、文化的権利、そして人権は中国政府によって急速に奪われている。
1986年 千葉県生まれ。35歳。
2016年3月 日本写真芸術専門学校卒業。
IT業界紙のカメラマン、写真事務所でのアシスタントを経てフリー。
取材費を稼ぐためアルバイトをしながら、写真や文章をマスメディアで発表する。
埼玉県在住。
「名取洋之助写真賞奨励賞」受賞 喜屋武 真之介 (きゃん しんのすけ)
「母と、子」 (モノクロ30点)
<作品について>
「児童虐待」という言葉が定着して久しい。児童虐待の事件が報道されるのは、ごく一部。事件化せずに苦しみの渦中で生きる子どもたちの姿を知る機会は少ない。この作品で撮影した女性はシングルマザーだった母親に幼い頃から虐待されて育った。精神的に不安定な母親が自死。女性は児童自立支援施設に入ったが、中学卒業後は施設を出て、知人宅を転々としながら、荒れた生活を送る。そんな中で身ごもった女性は、周りの反対を押し切り、21歳で長男を出産した。そして「虐待の連鎖」を繰り返し始めた。「子どもを愛したい。でも愛し方がわからない」 母と重なる自身の行為に後悔を繰り返しながら、手探りで子どもと向き合う日々を、妊娠中から長男が5歳になるまでの約5年半をまとめた作品。寄り添い、傷つきながら生きる母子の姿を通じ、児童虐待の残す心の傷の深さと解決の難しさを伝えたい。
1985年 沖縄県生まれ。36歳。
2009年 京都大学文学部中退、毎日新聞社入社。
2014年から写真部に所属し、仙台駐在などに赴任。
2021年からは沖縄駐在。
2018年 東京写真記者協会 奨励賞。沖縄県在住。
※ 写真展・イベントはやむを得ず、中止・変更させていただく場合がございます。予めご了承ください。