不安定均衡（2021年10月のパリ）
パリには常に変化と不変のせめぎ合いがあります。2021年10月の滞在時には、ホームドアの設置で120年間続いたメトロ構内の景観が変わりつつありました。いつもと同じストライキ（この時は黄色いベスト運動）も行われていました。そしてCOVID-19の流行の狭間で、人々は公共交通機関や店舗では慣れないマスクの着用を強いられつつも、屋外ではマスクを外して人生を謳歌していました。パリの人々の非日常と日常が入り交じったこの瞬間だけの空気を感じていただければ幸いです。

福井慶則

作品点数 ： 全紙　カラー　45点（予定）

＜プロフィール＞

三重県生まれ。京大大学院ASAFAS卒（文化人類学）。サハラ砂漠で遊牧民に弟子入りし3年間ラクダと暮らす。その後西アフリカでフィールドワークと国際協力に15年間携わる。2001年から日本在住。現在国内3社、海外1社食品会社を経営。海外出張を利用して主に海外でストリートフォトグラフィーを撮影。