- 開催期間
- 2016年7月22日(金)~2016年7月28日(木)
*土・日は開館致します - 開館時間
- 10:00~18:00
(最終日は14:00まで) - 会場
- 富士フイルムフォトサロン 名古屋 スペース1
- 入場料
- 無料
年度別リスト
【富士フイルムフォトサロン 名古屋 企画展】
にほんごの色~あきいろ “X”が描き出す日本の色と心
古えより日本の人々は、自然の色の変容に名をつけ、衣に染め、歌に詠んできました。これらの色の名を知らずとも、自然の色を愛で、その繊細な変化の中に心を遊ばせる感性は、現代を生きる私たちにも受け継がれています。
そしてまた、銀塩写真の歴史と文化の中で鍛えられたフィルムの発色は、日本人の繊細な色彩感覚の求めに応え、写真の色彩美の基準として、今も根強く写真家やその作品を鑑賞する人々の記憶に焼き付いています。
そのカラーリバーサルフィルムの色を再現するデジタルカメラ「Xシリーズ」を使い、7人の風景写真家が見い出した日本の伝統的な風景の色彩美を捉えた作品による競作展です。
「時代」の一言で流されることのない、日本の風景の奥深く豊かな色合を感じていただければ幸いです。
[出展写真家]
相原正明 AIHARA Masaaki
1958年生まれ。1988年オーストラリア大陸内陸部をバイクでアドベンチャーツーリング&撮影して以来、かの地の虜になる。単なる風景写真ではなく46億年の生命体としての「地球のポートレイト」をコンセプトとする。現在は上方落語も撮影している。フレンドオブタスマニア(タスマニア州観光親善大使)を務める。
小松ひとみ KOMATSU Hitomi
1956年秋田県角館町生まれ。秋田県立角館南高等学校卒業後、(株)ユニチカバスケットボール部に在籍。'83年から千葉克介氏に師事。'99年に独立し、各種雑誌、カレンダーなどで風景写真を中心に作品を発表。主に北東北の四季・花をテーマとし、そこに生きる人々、職人、温泉、郷土料理などにも目を向け撮影している。
斎藤友覧 SAITO Tomomi
東京都生まれ。日本情緒あふれる風景写真を得意としている。1990年写真事務所「フォトワーク遊」を設立。カレンダー、ポスターなどに写真を提供。多くの写真雑誌に作品を発表し、セミナーの講演の他、写真コンテストの審査員を務めている。著書に「日本の風景」シリーズなどがある。日本写真作家協会会員、日本風景写真家協会会員。
佐藤 尚 SATO Takashi
1963年福井県生まれ。東京写真専門学校卒業後、山岳写真家・風見武秀氏に師事。その後フリーとなり、日本各地で捉えた自然風景、農村風景をカレンダーや雑誌などで発表する傍ら、ワークショップ「里ほっと」を地元の埼玉県にある見沼田んぼで開催中。写真集に『こころの故郷魚沼の風景を撮る』(恒文社)。日本写真家協会、日本風景写真家協会会員。
野呂希一 NORO Kiichi
1948年北海道生まれ。デザイン教室で色彩や造形の手ほどきを受け、印刷会社、デザイン研究室勤務を経て写真家となる。日本の色や言葉をテーマに、季節感や自然の造形美を撮影しているが、大自然よりも人里に近い風景が好きなので、見慣れた景色の中で気付かず見過ごされている美しさにもカメラを向けている。日本風景写真協会指導会員。
萩原史郎 HAGIHARA Shiro
1959年山梨県甲府市生まれ。日本大学卒業後、『季刊(*現在は隔月刊)風景写真』の創刊に携わり、編集長・発行人を経験。退社後はフリーのカメラマンに転向、デジタルカメラによる自然風景撮影に早くから取り組む。自然の色を繊細な感性と大胆なフレーミングで表現した作風で注目される他、わかりやすい語り口によるハウツー記事でも人気を集めている。
前田 晃 MAEDA Akira
1954年、前田真三の長男として東京世田谷に生まれる。中学生の頃から撮影に同行。早稲田大学卒業後、父の主宰する(株)丹溪に入社。以後大半の取材で助手をつとめ、真三作品のディレクションを行う。'93年頃から、独自の撮影活動を開始。進化した丹溪作品を生み出している。写真集に『四季の情景』など、写真展に「花あわせ」などがある。