- 開催期間
- 2016年7月15日(金)~2016年7月21日(木)
*土・日・祝日は開館致します - 開館時間
- 10:00~18:00
(最終日は14:00まで) - 会場
- 富士フイルムフォトサロン 名古屋
- 入場料
- 無料
年度別リスト
【写真家たちの新しい物語】 井賀 孝写真展「不二之山_新」
富士フイルムフォトサロン では、若手の写真家に写真展を開催する意義や楽しみを見出してもらい、写真文化の発展につなげる為の企画「写真家たちの新しい物語」を実施しております。これは写真プリントやパネルの制作代も含めて、無償で写真展が開催できるもので、年間4名の写真家を予定しております。
今回は、井賀 孝氏の写真展を開催いたします。
古より多くの人々に愛され崇められきた、日本の象徴ともいえる山、富士山。
その山名の由来には、アイヌ語の「火の山」を意味する「フンチ」が転じてフチ、フジとなったとする説や、マレー語の白を意味する「プティ」がプチ、フジに転化した説、或いは、中国の神仙思想から不老不死の「不死」など諸説あります。
数ある謂れの中で、写真家 井賀 孝の琴線にふれたのが、「ふたつとしてない、唯一の山」という意味を持つ「不二」。修験道として様々な山を巡り、何度となく富士山に登って写真を撮る行為を重ねる彼にとって、この山は特別な山、まさにふたつとしてない山。
標高3,776mとこの国で一番高く、周辺ぐるりとどこから見ても変わることのないシンメトリーな美しさを纏いながら、東京から僅か2時間。そのアクセスの良さで、夏には30万人に登られる親しみやすい山という顔がある一方で、恐ろしい山でもある富士山。冬は烈風吹きすさぶ、ひとをまるで寄せつけない孤高で非情なる山であり、また現役の火山です。いつ噴火してもおかしくない、聖と俗をあわせもつ山、そんな山は世界を見渡してもありません。やはりふたつとしてない山、‘不二之山’なのです。
今回の写真展では、登るときつい、恐くて厳しい山、でも美しく、宇宙、大地を感じる山として富士山を捉えた写真で迫ります。不二之山を体感してください。
また、期間中には【写真展 併催イベント】として、井賀孝氏によるトークイベントを予定しております。
■井賀 孝(いが たかし) プロフィール
1970年、和歌山市生まれ。写真家。高校時代はボクシングに没頭し、大学卒業後、独学で写真を始める。27歳のときニューヨークで出会ったブラジリアン柔術がきっかけで「闘って撮る」写真家の道を志向。その後、ブラジルに何度となく通うなかで数多くの総合格闘家たちと交わり、『ブラジリアン バーリトゥード』(情報センター出版局)を刊行。2008年から、より根源的なものに魅せられて山に登り始める。現在、山伏修行をしながら、各種メディアにて格闘家やスポーツ選手、アーティスト等の撮影をこなす。トライフォース柔術アカデミー池袋本部にて指導者としても活躍中。