第56回 日肖写展
日本肖像写真家協会展
《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて
日本肖像写真家協会は、肖像写真を追求する団体としては、国内最大の組織で、各会員が、人間を題材として、モノクロ・カラー・デジタルの手法により、印画上に自己表現に努めた入選作品を展示致します。

 
富士山写真大賞展 《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて

 富士山が様々な意味で名実共に日本の最高峰であるのは疑いのないことです。富士山を望むことができるポイントは山梨、静岡、神奈川、東京を中心に数多くあり、遠くは北関東から東海地方に至る広範囲に及ぶといわれます。昔から詩歌に詠まれ、絵画や版画などの造形美術にあらわされ、とりわけ近年はカメラマンがレンズを向ける被写体になるなど、芸術表現の素材としても、これにまさるモチーフは他に見いだしがたいといえます。
 「富士山写真大賞」は河口湖町が平成11年度より行っている写真コンテストです。「富士山写真大賞」は様々なポイントから見た、富士山そのものを撮影した風景写真はもちろん、富士山に関係のある写真であればすべてを選考対象としたうえで全国公募を行い、入選作100点を選出して公開するものです。
 このたびの『富士山写真大賞展』は過去4回の「富士山写真大賞」の入選作品400点から厳選した力作約25点を展示いたします。様々な角度、様々な気象条件によって美しく表情を変化させる富士の姿をご覧いただけます。
 環境問題が声高に叫ばれる昨今ですが、世界に誇る富士山の優れた姿を後世に伝えるとともに、このことが富士山周辺地域の環境保護、ならびに、平成10年に山梨・静岡両県が制定した『富士山憲章』の周知と遵守につながることとなれば幸いです。

傘寿と写真集全10巻完結記念
津田洋甫写真展「なぎさ」
《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて

 この写真展の作品は昭和30年から昭和44年の15年間に撮影した海岸線で繰り広げられたドラマです。その頃は戦後復興の成長期でもあり各地で建設も始まっていましたが、まだ古き良き風習や一生懸命に働く人々がおりました。そして美しい渚が各地で見ることが出来ました。これをテーマとして記録として残したいと各地の旅を続け完成したのです。しかし残念乍ら写真集、写真展として発表する機会に恵まれず今日まで眠っていたのです。その後私は日本の自然をライフワークとして、写真展の開催、写真集も30冊刊行できましが、この「なぎさ」が気になっていました。
 日本は現在、経済大国として発展し人々の生活も豊かになりましたが、反面失ったものも少なくありません。この「なぎさ」でそれを知って頂ければと企画しました。
 良き時代の日本を思いだして頂ければ幸いです。

津田洋甫 

 
第12回
JAAP/日本航空写真家協会写真展
「SKY GRAFFITI 2003」
《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて

日本で唯一、航空機の撮影業務にたずさわるプロ写真家の集団。「JAAP/日本航空写真家協会」の会員の作品・写真展。今回で12回目の開催となる「SKY GRAFFITI 2003」です。

“様々な翼のもつ 飛翔する表情 空との対話”をお感じいただけたら幸いです。あわせてプロの技術とエスプリも……。
ご高覧をお願い申し上げます。
日本アルプスの息吹を感じとる長い翼 <ソアラー/グライダー・瀬尾 央>
成層圏を飛ぶ超音速のたのもしい翼 <ジェット戦闘機・加藤容孝、柿谷哲也>
<ジェット戦闘機・伊藤久巳>
夢をはこぶたのしい翼 <旅客機・伊藤久巳、チャーリー古庄>
<旅客機・西島泰史、水口 満>
俊敏な働きもの回る翼 <ヘリコプター・花井建朗>
地球を遊ぶしなやかな翼 <スカイダイビング・和田安弘、久保安弘>
操縦できるが風まかせの丸い翼 <熱気球・高本裕久>
“初企画”JAAP応援団(アマチュア写真家)のコンテスト入選作品もご披露致します。
 
JAAP事務局 高本裕久 

第25回四季会写真展 《富士フォトサロン・東京/スペース1》にて

畑野信夫「秋景」

 私達は、四季の自然を撮るグループです。第1回展の1969年(昭和44年)より今日まで、この会場にて続けてきました。そして、今回の第25回展となります。
ご高覧いただければ幸いです。
四季会会長 鈴木良策 

 
山口芳男 山岳写真展
「TX-1フルパノラマの光彩
八ガ岳跋渉」
《富士フォトサロン・東京/スペース2》にて

 八ガ岳は南北に30kmあり、通称、南八ガ岳、北八ガ岳に分けられ、南は最高峰の赤岳、横岳、阿弥陀岳を中心とする岩鋒群で高山植物や富士山、南アルプス、奥秩父連峰の眺望が素晴らしく、北は黒い森と呼ばれる苔むす森林と点在する大小の池が美しく、日本の山の美しさと魅力を凝縮した山である。
 自分にとって登山の原点であり心の山である八ガ岳の2002年の様々な姿をFUJIFILM TX-1(カメラ)のフルパノラマ、フォーマットで撮影致しました。
 つきましては、ご多忙のこととは存じますが、ご高覧戴けたら光栄と存じ、ご案内申し上げます。

山口芳男 

 
安達洋次郎写真展
「東京日記2001」
《富士フォトサロン・東京/スペース2》にて

東京に憧れ、上京して40年。写真を職業として38年。ライフワークとして日常の東京を30年撮り続けてきました。(“ぐるりの人たち”個展6回開催)
今回は新世紀にこだわり2001年の東京を素直にモノクロームで記録してみました。その名も“東京日記”として。同名の写真集も8月の下旬に自費出版します。
よろしく!

安達洋次郎 

清水準一写真展
「ルーマニア 心のルーツ」
《富士フォトサロン・東京/スペース2》にて

 ルーマニアのモルドヴァ地方には世界遺産に指定されている16世紀の五つの教会があり、その全ての教会の外壁にはフレスコ画が施されています。「ルーマニア 心のルーツ」はこのビザンティンの流れを継承しているフレスコ画のある教会を中心に、ドラキュラ伝説などルーマニアを理解していただくための最小限度の情報を加えて構成致しました。現況のルーマニアは消費税19%と過酷で、経済も農耕馬を中心とした前近代的な農業に依存していますが、全国民の87%は敬虔なルーマニア正教徒で、独自の宗教活動により国中は活気に満ちています。
 2002年12月14日、NHKの「地球に乾杯 神が生きる大地モルドヴァ」を見て、私の考えもご賛同して頂けるのではと思いました。テレビでは復活祭を迎えるモルドヴァの人々の心がテーマでしたが、私は困難な共産主義時代でも教会を守り抜いたエネルギーの証しとして、フレスコ画のある教会とマラムレシュ地方の木の教会をご紹介いたします。これらの宗教的文化財はルーマニア人の心の灯であると同時に、鉄のような堅固な意志の象徴だと感じました。
 僅かな作品で、多くのことをイメージしていただくのは僭越なことですが、ご高覧いたければ幸いです。

清水準一 

飯沼俊子写真展
「水と生きるベンガルデルタ」
《富士フォトサロン・東京/スペース2》にて

数年前、NGOの小冊子でバングラデシュの紹介写真を見て是非行きたいと思い、そのスタディーツアーに参加、若い仲間と共に第一歩を踏み入れました。その後は北や南に一人旅を重ね、通訳の家にホームステイしたり、オンボロホテルに泊まったりして、早朝の祈りの声に目覚め、夜は満天の星を仰ぎ、自然と共にある人々との交流を楽しんで来ました。
狭い人口密度の高い国。何処迄行っても人.人.人。カメラを向けると素早くポーズを決め、黒山の人だかりになり、自然体を写しとめるのは至難のわざ。そんな人なっこく、貧しくとも人をもてなすことの大好きなバングラデシュの人達には驚かされます。
今は識字率の低い国ですが、勉強することがこれからの生活の向上に繋がると、皆向学心に燃えています。そんな子供達の輝く大きな瞳が曇らない明日であるようにと心から願っています。
是非ご高覧下さい。

飯沼俊子 

長友健ニ写真展
「CM最前線の美女たち」
《富士フォトサロン・東京/スペース2》にて
日本国内のテレビで放映されている企業のCMに出演している美女たちのスナップ・ポートレート作品です。読売新聞社発行の週刊誌「Yomiuri Weekly」に連載中のものの中から新作を加えてセレクトして展示します。

守谷勇写真展
「モンテ富士」夢想(二)
《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
 私は日本の象徴の山、富士山、日本人の心の故郷、富士山を1975年より撮り続けております。
 私は19年前に足を骨折、登山経験もないのにリハビリを兼ねて富士山頂を目指しました。正に四十の手習いというのでしょうか、低い山から始め、3776メートルの富士山までの道のり。撮影機材や登山用具等荷物で背中は35キロ位になります。
 時には増水した川に落ちたり、マイナス20度の冬の撮影では凍傷寸前になったり…しかし四季、朝夕の微妙な変化、想像を超える素晴らしい夜景など二度と同じ表情を見せない富士山を前回2000年3月に展示させて頂いた作品よりなおいっそう詳細な視線で見ることができるようになったと思います。
 その私の感動を、作品を通して少しでも感じて頂ければ幸いです。
 日本の象徴「富士山」を是非ご高覧頂きますようお願い申し上げます。

2003年8月 
守谷 勇 

西森有里写真展
「南極エコツーリズム」
《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
 手つかずの自然が残る最後の大陸「南極」への旅が、ブームとなりつつあります。自然の中を旅する、環境にインパクトを与えずに旅する、このような考え方を「エコツーリズム」といいます。南極とは、人の住めない場所、もともと人の手が入っていない場所。生態系にインパクトを与えずに、人間が旅をすることは本当に可能なのでしょうか?南極の自然を直に見た旅行者は畏怖心さえ覚えます。複数の写真を重ねコラージュにすることで、南極の旅の記憶が表現できました。日本ではほとんど公開されたことのないキングペンギンの水中写真、夕景に輝くアイスバーグ、コウテイペンギン、お花畑を歩くキガシラペンギンなど大型コラージュ全10点。巨大コラージュを前に、南極の自然に包まれる感覚ぜひ味わってください。また、同テーマにて、フォトエッセイ集『南極でペンギンと泳ぐ旅−氷の大陸のエコツーリズム』(仮題)を、2003年8月下旬 NTT出版より上梓予定です。併せてご高覧下さい。
写真家 西森有里 

窪寺邦夫写真展
「汀(みぎわ)」
《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
 風や光の強弱、季節による気温の寒暖、潮の干満など、水が自然と、溶け合いながらみせる汀の表情を、できるだけ切り取った視点で撮らえてみました。

日本ハッセルブラッド フォトクラブ
フォトコンテスト作品展
《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
日本ハッセルブラッド フォトクラブ(通称:日本HPC)では、全国のハッセルブラッドカメラ愛好家の日本HPC会員を対象に毎年1回フォトコンテストを実施し、今年で13回目を迎えました。審査は野澤 勝 先生により応募点数660点のカラー写真の中から優秀な作品を選んでいただきました。今回この素晴らしい入賞作品をオリジナルプリントで鑑賞していただき、中判カメラ・ハッセルブラッドの魅力に触れていただければと思いますので、是非ご高覧ください。
日本ハッセルブラッド フォトクラブ 
本部事務局 事務局長 工藤研一 

河名木ひろし写真展
「運河情景―ヴェネツィア」
《富士フォトサロン・東京/スペース3》にて
世界中からやって来る観光客で賑わうヴェネツィア。
その裏側には運河と共に暮らす人々の日常があります。船あるいは徒歩による移動・運搬手段しか持たないこの街では、現在も運河による水運が市民生活を支える重要な役割を担っています。

かつて東京の川にも水運を担う様々な船が行き交い、人と水がもっと親しみながら暮らしていた時代がありました。
少年時代を深川の運河沿いで過ごした私には、ヴェネツィアの運河風景は、既に多くは変容してしまった深川の原風景と重なって見えてしまうのです。

そんな運河の日常を1990年頃から、ヴェネツィア本島のみならずイタリア本土側を含めたラグーナ各地(半径約100キロ程度)に訪ね歩いてきました。

中世に栄華を極めたヴェネツィア共和国。
亡国の混乱から現在のイタリアの一都市になるまで、栄枯盛衰という大河に逆らうことなく、淡々と生き続けてきた運河の情景をご高覧いただければ幸いです。

河名木ひろし 

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