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大沼英樹写真展「紅の島 沖縄」

《富士フイルムフォトサロン・仙台》にて
 
   
 青い海と紅いハイビスカスの咲き乱れる琉球の国、「沖縄」。この地で使われる方言を「沖縄語(うちなぁぐち)」。と言います。やわらかで独特な言い回しが特徴である言葉。私は、滞在中に様々な沖縄語を耳にしましたが、特に印象的だったのが「イチャレバチョーデー(会えば兄弟)ヌーヒダテナーガ(あなたと差別はありません)カタリアソボ(語り合いましょう)」という言葉でした。私はこの言葉に、誰をも受け入れてくれる沖縄のあたたかさを感じるのです。
 沖縄戦に突入した当時、軍部より「爾今軍人軍属ヲ問ワズ標準語以外ノ使用ヲ禁ズ。沖縄語ヲ以テ談話シアル者ハ間諜トミナシ処分ス」という命令が下されました。標準語以外の言葉を使う、すなわち沖縄口を使用するだけで敵のスパイとされたのです。
 敗戦までに、沖縄戦における戦没者は23万人を越えると言われています。現地には今でも避難壕跡や飛行場跡など数多くの戦跡が残っています。国内で唯一、本土決戦の場としてその土地を血で染めることとなった沖縄。米軍、日本軍、どちらにも翻弄された忌まわしい戦争の傷跡を辿りながら、今こそ「カタリアソボ」時なのだと思います。
 「私が死ぬまで戦争は終わりません」‥‥ひめゆり部隊として戦場を経験した女性の言葉が脳裏に焼き付いています。私は戦争を体験していない親から生まれましたが、この戦争で子どもや女性、老人、多くの罪もない人々が犠牲になったことを知っています。これからは、私達の世代が次の世代へと語り継いでいかなければなりません。
 私にできること、しなければならないこと。それは、散華させてはいけない歴史を繰り返し語り続けていくことです。それがこの先の世界の平和へとつながっていくことなのだと信じています。
是非ご高覧下さい。
大沼英樹 
 


   

上杉満生写真展「四季の旋律」

《富士フイルムフォトサロン・仙台》にて
 
   
 日本の自然は、地勢的にも気候的にもたいへん変化に富んでいて、古今を通じて人々はその自然に深い関心を寄せて愛してきた。
 その自然美は、陶器や衣服にも表現され、そして幾多の文学・詩歌にも詠われ、日々の生活習慣の中にも自然との共存があった。
 素晴しい日本の四季が醸し出す一瞬の感動を、五感で感じたままを素直に表現してみました。是非ご高覧下さい。
上杉満生