ニュースリリース
ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズに、高性能シネマレンズが新登場
約1kgの軽量ながら、映画制作などで採用されている「FUJINON シネレンズ」の高い描写力を実現
「フジノンレンズ MKX18-55mmT2.9」「フジノンレンズ MKX50-135mmT2.9」
動画撮影に最適なフォーカス・ズーム機構も搭載し、プロが求める高品位な映像の制作ニーズに対応
新発売
2018年2月15日
2018年5月17日更新
富士フイルム株式会社
富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、約1kgの軽量設計と高い光学性能を実現したシネマレンズ「フジノンレンズ MKX18-55mmT2.9」(以下「MKX18-55mm」)と「フジノンレンズ MKX50-135mmT2.9」(以下「MKX50-135mm」)を2018年6月21日より発売します。「MKX18-55mm」と「MKX50-135mm」は、ミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」で採用している「Xマウント」に対応したもので、同シリーズの交換レンズとしては初めてのシネマレンズです。
「MKX18-55mm」と「MKX50-135mm」は、世界中の映画制作などで採用されている「FUJINON シネレンズ」の高い描写力を実現。さらに、「Xシリーズ」の特長である多彩な色調を可能とする「フィルムシミュレーション」などとの組み合わせで、高品位な映像を撮影できます。また、小型軽量ボディに、ズームやフォーカスなどのフルマニュアル機構を採用したことで高い機動力と快適な操作性を実現。プロの映像制作ニーズに応えます。「MKX18-55mm」は焦点距離27-84mm(*1)の標準ズームレンズで風景や建築物の撮影に、「MKX50-135mm」は同76-206mm(*1)の望遠ズームレンズで人物などの撮影に最適です。
近年、インターネット上の企業CMなどweb映像の普及により、低予算で高品質な映像を制作したいというニーズが高まる中、シネマカメラに比べ、小型軽量なレンズ交換式のデジタルカメラの利用が増えています。これに伴い、優れた描写性能を備え本格的な動画撮影ができるデジタルカメラと交換レンズが求められています。
富士フイルムは、これまでに高精細な4K映像の撮影に対応した「FUJIFILM X-T2」などを発売。さらに、本日、「フィルムシミュレーション」に、階調表現豊かな映像を実現する「ETERNA(エテルナ)」モードを新搭載した「FUJIFILM X-H1」を発表するなど、動画撮影にも最適なミラーレスデジタルカメラのラインアップを拡大しています。また、2017年には「FUJINON シネレンズ」の新製品として、シネマカメラだけでなくデジタルカメラと組み合わせて使用できるEマウント(*2)対応の「MKレンズ」を発売。「小型軽量ながら、本格的なシネマレンズと同等の描写力」と好評いただいています。
今回発売する「MKX18-55mm」と「MKX50-135mm」は、すでに発売している「MKレンズ」の特長をそのままに、「Xシリーズ」で採用している「Xマウント」に対応したシネマレンズです。「Xマウント」の短いフランジバック(*3)の利点を光学設計に最大限活かすことで、約1kgの軽量設計と高い光学性能を両立しています。
「MKX18-55mm」と「MKX50-135mm」は、焦点距離全域でT2.9(*4)の明るさを実現し、浅い被写界深度でボケ味を活かした映像の撮影が可能。焦点距離27-84mm(*1)の標準ズームレンズ「MKX18-55mm」と、同76-206mm(*1)の望遠ズームレンズ「MKX50-135mm」で、常用焦点距離全域をカバーすることができ、さまざまな被写体の撮影に最適です。また、カメラとの電子接点を設けているため、「フィルムシミュレーション」を使った多彩な映像表現に加え、ディストーション(*5)や色/輝度シェーディング(*6)の補正なども可能です。さらに、レンズの光学・機械設計を動画撮影に最適化することで、ズーミング時の焦点移動や光軸ずれ、フォーカシング時の画角変動(ブリージング)も抑制しています。このほか、フォーカス、ズーム、アイリス(絞り)を独立してマニュアル操作できる3連リングを搭載し、すべての操作リングのギアピッチ(*7)を統一するなど、快適な操作性を実現しています。
富士フイルムが提供する「FUJINON シネレンズ」は、世界中の映画、CM、テレビドラマなどさまざまな撮影現場で採用されています。また、2017年には米国テレビ芸術科学アカデミーよりエミー賞を受賞するなど、プロの制作現場で高い評価をいただいています。富士フイルムは、最先端の映像表現の領域で長年培ってきた光学技術や精密加工・組立技術を活かし、レンズのラインアップをさらに充実させることで、静止画撮影のみならず動画撮影でも「Xシリーズ」の魅力を拡大していきます。
*1 35mm判換算。
*2 ソニー株式会社が開発したレンズマウント規格。
*3 レンズマウントのマウント面からセンサーまでの距離。
*4 T値は、F値と透過率を考慮して表したレンズの明るさを示す指標。数値が小さいほど明るいレンズであることを表す。
*5 レンズを通して結像する際に、周辺部で像が縮んだり、伸びたりして、歪む現象。
*6 対象画像本来の色/輝度を映像信号へ変換する際に生じる不整合。
*7 歯車の歯と歯の間の距離。
記
- 1. 製品名・発売時期・価格
製品名
発売時期
希望小売価格(税抜)
フジノンレンズ MKX18-55mmT2.9
フジノンレンズ MKX50-135mmT2.92018年6月
<2018年5月17日追記>
発売日決定:2018年6月21日(木)549,500円
599,500円
- 2. 「MKX18-55mm」と「MKX50-135mm」の主な特長
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(1)約1kgの軽量設計と高い光学性能を実現
- 「MKX18-55mm」では6枚のスーパーEDレンズと2枚のEDレンズを含む17群22枚、「MKX50-135mm」では2枚のスーパーEDレンズと2枚のEDレンズを含む17群22枚のレンズ構成を採用。画面中心部から周辺部まで高い光学性能を実現します。
- 「Xマウント」の短いフランジバックの利点を光学設計に最大限活かすことで、約1kgの軽量設計と高い光学性能を両立。「Xシリーズ」との組み合わせで撮影時に高い機動力を発揮します。また、撮影現場で優れた運用性を実現するため、少人数でオペレーションすることができます。
- 焦点距離全域でT2.9の明るさを実現し、浅い被写界深度でボケ味を活かした映像の撮影が可能。さらに、ライティングを再調整する手間を省き、撮影時間の短縮に貢献します。
- カメラとの電子接点を設けているため、「フィルムシミュレーション」を使った多彩な映像表現に加え、ディストーションや色/輝度シェーディングの補正なども可能です。
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(2)動画撮影に最適な光学・機械設計を実現
- フロントフォーカス群とズーム群が独立して駆動する方式を採用し、ズーミング時の焦点移動を抑制。ズーミング後にフォーカスを合わせ直す必要がありません。また、焦点移動を光学的・機械的に抑制しているため、タイムラグもありません。
- フロントインナーフォーカス方式を採用することでフォーカシング時の画角変動(ブリージング)を抑制。印象的なシーンでのフォーカシングを違和感無く行うことができます。
- レンズの光学・機械設計を動画撮影に最適化することで、ズーミング時の光軸ずれを抑制。狙い通りの構図で撮影できます。
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(3)動画撮影に求められる快適な操作性を発揮
- フォーカス回転角は200度と幅広い回転角を確保。精度の高さが求められる浅い被写界深度での撮影時においても精緻なフォーカシングが可能です。
- フォーカス、ズーム、アイリスを独立して操作できる3連リングを搭載。ズームはもちろん、フォーカスやアイリスにもフルマニュアル機構を採用し、直感的な操作が可能です。
- すべての操作リングのギアピッチを、シネマレンズで一般的な0.8モジュールに統一。正確かつスムーズなフォーカシングを可能にするフォローフォーカスなど、映像制作に欠かせない標準的な周辺アクセサリーの使用が可能です。
- アイリスはクリックが発生しないシームレス調整に対応。精緻な露出調整を実現し、また、クリックによる振動や作動音も防ぎます。
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(4)「MKX18-55mm」と「MKX50-135mm」を共通設計とすることで快適な運用性を発揮
- レンズ前枠径は85mm、フィルター径は82mmと共通であるため、マットボックスやフィルターの共用が可能です。
- 3連リングのギア位置を統一し、レンズ交換時にアクセサリー位置の再調整が不要です。
- 被写体に接近して撮影が可能なマクロ機構を搭載。1本でカバーする撮影シーンを拡大します。
「MKX18-55mm」:被写体距離(*8)0.38m(ワイド端)「MKX50-135mm」:被写体距離0.85m(ワイド端) - 「フランジバック調整機構」(*9)を搭載。温度変化に伴って生じるフランジバックの微妙な変動下でも、カメラとレンズをベストマッチさせ、光学性能をフルに引き出します。
*8 結像面から被写体までの距離。
*9 カメラのフランジバック(レンズの取付基準面からセンサーまでの距離)に合わせて、レンズの結像面を最適な位置に調整可能。
- 3. 主な仕様
型名 フジノンレンズ MKX18-55mmT2.9 フジノンレンズ MKX50-135mmT2.9 レンズ構成 17群22枚(EDレンズ2枚、スーパーEDレンズ6枚) 17群22枚(EDレンズ2枚、スーパーEDレンズ2枚) 焦点距離 f=18-55mm
(35mm判換算:27-84mm相当)f=50-135mm
(35mm判換算:76-206mm相当)画角 76.5°~29.0° 31.7°~12.0° T-No. T2.9 T2.9 最大口径比(開放絞り) F2.8 F2.8 最小絞り F22~クローズ F22~クローズ 絞り羽根枚数 羽根枚数 9枚(円形絞り) 9枚(円形絞り) ステップ段差 無し 無し 撮影距離範囲(撮像素子面から) 0.85m/2ft 9in~∞
[マクロ操作時
0.38m/1ft 2.9in~(ワイド端)]1.2m/3ft 11in~∞
[マクロ操作時
0.85m/2ft 9in~(ワイド端)]外形寸法 最大径×長さ(約)
先端よりマウント基準面までφ87mm×206.6mm φ87mm×206.6mm 質量(約)
(レンズキャップ・フード含まず)1,080g 1,080g 前枠径 85mm 85mm フィルターサイズ φ82mm φ82mm 付属品 三脚座
サポートフット
ズームレバー
レンズキャップ
レンズリアキャップ
レンズフード
ラッピングクロス三脚座
サポートフット
ズームレバー
レンズキャップ
レンズリアキャップ
レンズフード
ラッピングクロス
本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
- お客さま 富士フイルムFinePixサポートセンター
- TEL 050-3786-1060
- 報道関係 コーポレートコミュニケーション部
- TEL 03-6271-2000
- 「フジノン MKX レンズ」スペシャルコンテンツ
- http://fujifilm-x.com/lenses/