ニュースリリース

富士フイルム株式会社（社長：助野 健児）は、大型センサー（43.8×32.9mm）搭載の中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」用交換レンズ「GFレンズ」に、圧倒的な解像感と立体感溢れる描写を実現する単焦点レンズ2本を新たにラインアップします。

「フジノンレンズ GF110mmF2 R LM WR」（以下、「GF110mmF2 R LM WR」）は、明るい開放F値2.0、焦点距離87mm相当（35mm判換算）の大口径中望遠レンズで、ポートレート撮影などに最適です。「フジノンレンズ GF23mmF4 R LM WR」（以下、「GF23mmF4 R LM WR」）は、開放F値4.0、焦点距離18mm相当（35mm判換算）の超広角レンズで、自然風景や建築物の撮影などに最適です。これらは6月22日（木）に発売します。

また、「GFX 50S」のアクセサリーとして、電子ビューファインダーに着脱可能なアイカップやビューカメラアダプターもラインアップ。これらのアクセサリーも、6月22日（木）の発売を予定しています。
（＜2017年6月16日追記＞ビューカメラアダプターは7月20日（木）の発売予定です）

「GFレンズ」は、当社の光学技術を注ぎ込んで設計した、高い解像力と豊かな階調再現性能を持った最高級レンズです。「GFXシリーズ」に搭載している35mmフルサイズセンサーの約1.7倍の面積の中判サイズセンサーの性能をフルに引き出し、富士フイルム独自の色再現との組み合わせで世界最高峰の写真表現を可能にします。

富士フイルムは、「GFXシリーズ」の第一弾である「FUJIFILM GFX 50S」（以下、「GFX 50S」）と「GFレンズ」3本を本年2月に発売し、プロ写真家や写真愛好家を中心に、高い評価をいただいています。

今回発売する「GF110mmF2 R LM WR」と「GF23mmF4 R LM WR」は、すでに発売済みの「GFレンズ」と同様、将来のさらなる高画素化にも対応できる解像力と、立体感ある描写性能を持つレンズです。リニアモーターによる高速かつ静音なAF、防塵・防滴・-10℃の耐低温構造も実現し、プロ写真家が仕事で用いる撮影機材として高い性能と信頼性を兼ね備えています。

「GF110mmF2 R LM WR」は、美しいボケ味を可能とし、ポートレート撮影などに最適な大口径中望遠レンズです。「GFX 50S」の大型センサーと大口径レンズの組み合わせによる豊かなボケと、高い解像力により、リアルな立体感のある精細なポートレート写真を撮影できます。

「GF23mmF4 R LM WR」は、シャープでクリアな画像を全域で実現し、風景や建築物の撮影などに最適な超広角レンズです。スーパーEDレンズを含む12群15枚のレンズを最適に配置し、ディストーションを極限まで抑制。高い解像感と超広角ならではの奥行き、豊かな階調再現で、実際の風景や建築物を見ているような鮮鋭な描写を可能にします。

富士フイルムは本日、本製品の発表に合わせて、「GFX 50S」の発売以降、ユーザーからの要望が多かった望遠レンズなども追加した「GFレンズ」のロードマップも公開しました。

記

1. 製品名、発売日、価格

製品名	発売日	希望小売価格（税別）
フジノンレンズ GF110mmF2 R LM WR	2017年6月 ＜2017年6月2日追記＞ 2017年6月22日（木）	359,500円
フジノンレンズ GF23mmF4 R LM WR		339,500円

2. 製品特長

（1） 大口径中望遠レンズ「GF110mmF2 R LM WR」

焦点距離87mm相当（35mm判換算）の中望遠レンズで、開放F値2.0の浅い被写界深度による豊かなボケで、ポートレート撮影などに最適です。

• 圧倒的な高画質
  EDレンズを4枚使用し、絞りの前後にバランス良く配置することで色収差を極限まで抑制。さらに、フォーカスレンズを最適に配置することで撮影距離による収差変動も抑え、高画質を実現しています。
• 大型センサーの特長を引き出す美しいボケ味
  EDレンズ4枚を含む9群14枚構成とすることで球面収差と色収差を徹底して抑制。さらに、9枚羽根絞りの採用により、美しい前ボケと後ボケを実現し、大型の中判センサー特有の浅い被写界深度を活かした描写をお楽しみいただけます。
• ミラーレスシステムに最適設計された高速で静音なAF
  インナーフォーカス方式（*1）を採用。フォーカスレンズを軽量化してリニアモーターで駆動することにより、高速でかつ静音なAFを実現し快適な撮影が可能です。
• さまざまな撮影環境に耐えるタフネス設計
  9か所にシーリングを施し、防塵・防滴・-10℃の耐低温構造を実現しています。小雨や埃が舞うアウトドアの環境下でも安心して撮影ができます。
• 直感的で確実な操作性
  絞りリング上に「Cポジション（コマンドダイヤルモード）」を設け、カメラ本体のコマンドダイヤルによる絞り設定を可能にしました。また、「A（＝オート）ポジション」と「Cポジション」にはロック機構を追加し、不用意に絞りダイヤルが動いてしまうことを防ぎます。

*1 比較的大きいレンズで構成される前部は動かさずに、中間部あるいは後部の比較的小さなレンズを動かす方式。

＜「GFX 50S」のアクセサリー＞

• アイカップ3種「EC-XT S」、「EC-XT M」、「EC-GFX」
  電子ビューファインダーに着脱可能なアイカップ3種をアクセサリーラインアップに追加。ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T1」、「FUJIFILM X-T2」および「GFX 50S」で共通で使用可能。既存の「EC-XT L」と合わせて4種類からお好みに合わせて形状・大きさを選択できます。
• ビューカメラアダプター「VIEW CAMERA ADAPTER G」（すでに発表済み）
  「GFX 50S」をデジタルバッグとして、往年のフジノン大判フィルムカメラ用レンズによる撮影を可能にするビューカメラアダプター。大判レンズの大きなイメージサークルと、ビューカメラ独特の蛇腹による光軸可変機能を活用して、商品撮影や建築撮影などに有効な「アオリ」撮影が行えます。

3. 主な仕様

形式	フジノンレンズ GF110mmF2 R LM WR	フジノンレンズ GF23mmF4 R LM WR
レンズ構成	9群14枚　（EDレンズ　4枚）	12群15枚 （非球面レンズ：2枚、スーパーEDレンズ：1枚、EDレンズ：3枚）
焦点距離	f=110mm　（35mm判換算：87mm相当）	f=23mm　（35mm判換算：18mm相当）
画角	27.9°	99.9°
最大口径比（開放絞り）	F2	F4
最小絞り	F22	F32
絞り形式 　羽根枚数 　ステップ段数	9枚　（円形絞り） 1/3ステップ　（全22段）	9枚　（円形絞り） 1/3ステップ　（全19段）
撮影距離範囲	0.9m～∞	38cm～∞
最大撮影倍率	0.16倍	0.09倍
外形寸法　最大径×長さ（約） 先端よりマウント基準面まで	Φ94.3mm x125.5mm	Φ89.8mm x 103.0mm
質量（約） （レンズキャップ、フード含まず）	1,010g	845g
フィルターサイズ	Φ77mm	Φ82mm
付属品	レンズフロントキャップ FLCP-77 レンズリアキャップ RLCP-002 レンズフード レンズポーチ	レンズフロントキャップ FLCP-82 レンズリアキャップ RLCP-002 レンズフード レンズポーチ