ニュースリリース

富士フイルム株式会社（社長：古森 重隆）は、瞬時に被写体との距離を測定する“位相差画素”を、世界で初めて（*1）イメージセンサーに組み込んだ独自の「スーパーCCDハニカムEXR」を搭載し、一眼レフ並みの最速0.158秒（*2）でフォーカスを合わせる「瞬速フォーカス」を実現したデジタルカメラ「FinePix F300EXR」を、平成22年9月4日より発売いたします。

記

1. 主な特長

（1） “位相差画素”を組み込み進化した「スーパーCCDハニカムEXR」

「FinePix F300EXR」は、一眼レフカメラで採用されている位相差検出方式によるオートフォーカス（AF）を、コンパクトカメラでも可能にしたデジタルカメラです。

瞬時に被写体との距離を測定する“位相差画素”を「スーパーCCDハニカムEXR」の画素配列の中に配置。一対の“位相差画素”が感知した光学像のズレを検出することで、瞬時に被写体との距離を正確に割り出し、フォーカスを合わせます。

これにより実現した、最速0.158秒でフォーカスを合わせる「瞬速フォーカス」で、ズーム時のピント合わせも快適です。

（2） 光学式15倍ズームレンズ搭載で世界最小ボディ（*3）を実現した新開発フジノン「ツインシフトレンズ」

「FinePix F300EXR」は、超広角24mmから望遠360mm（*4）まで、これ1台で撮影できます。
デジタルカメラは、広角化・高倍率化のために、レンズの大型化や使用枚数の増加が進み、ボディサイズが大きくなりがちです。今回、当社の高い光学設計技術力と画質設計技術力を駆使して開発したフジノン「ツインシフトレンズ」は、高い解像力を維持したままレンズの小型化や使用枚数を抑えることに成功。また、2つのレンズ群を鏡胴内でスライドさせて収納することで格納時のスペースを大幅に低減し、光学式15倍ズームモデルで最薄部22.9mmの世界最小ボディを実現しました。

（3） 手ブレ補正システムを刷新「さらにブレない 新・手ブレ補正」

カメラの高倍率化に合わせて、手ブレ補正システムも刷新。従来から補正の対象だった、ブレの原因となる細かい動きに加えて大きくゆっくりとした動きまでを検知して補正する「さらにブレない 新・手ブレ補正」を新たに搭載しています。光学式15倍を使った超望遠撮影時や動画撮影時に、手ブレを気にせず安心して撮影できます。

（4） 新機能！ フォトブック注文が簡単・スピーディになる「フォトブックアシスト」と、360度のダイナミックなパノラマ写真が簡単に撮影できる「ぐるっとパノラマ360」。

【フォトブックアシスト機能】

• フォトブックにしたい画像を一枚ずつ選択し、グルーピング。画像選択時、撮影画像をお気に入り／日付別／シーン別／画像タイプ別／顔別に分けて検索できる「ピクチャーサーチ」と合わせて使えば、より簡単・スピーディに選択できる。
• 表紙も含めて1ブック最大301枚、最大6ブック分の画像が保存でき、フジカラーのお店の店頭受付機やインターネット注文時（*5）、簡単にフォトブック候補画像のみを読み出すことが可能。

【ぐるっとパノラマ360】

• シャッターボタンを1回押せば、あとは液晶画面に表示されるガイドに合わせてカメラを縦・横方向にぐるっと動かすだけで、簡単にパノラマ写真が撮影できる。視野角120度、240度、360度の3タイプから選択可能。
• 撮影したパノラマ画像は「ぐるっとパノラマプリントサービス」で写真プリントとして残したり、市販のHDMIケーブルを使ってご自宅のHDテレビに映し出し、大画面での鑑賞が可能。

*3 光学式15倍ズームレンズ搭載のコンパクトデジタルカメラにおいて。平成22年7月21日現在。当社調べ。

*4 35mmフィルム換算。

*5 同梱ソフトウェア「MyFinePix Studio」の自動アップデートが必要です。

2. その他の特長

• コントラスト比1100：1、視野角上下・左右160度で斜めからも見やすい3.0型約46万ドット「プレミアムクリア液晶」。
• ハイビジョン（HD）動画撮影（1280×720ピクセル）が可能。ボディ本体にHDMIマイクロ端子を装備し、市販のHDMIケーブルを使ってご自宅のHDテレビに接続できる。
• 気に入った撮影画像を管理できる「お気に入り設定」を新たに搭載。ボタン操作により、お気に入り度合いを示す★マークを最大5つまで設定可能。画像検索機能「ピクチャーサーチ」と連動し、お気に入り度合い別の検索もできる。
• セルフタイマー機能に、人物が正面を向いた瞬間に自動でシャッターを切る「ベビーオートシャッター」を追加。赤ちゃんの撮影に最適。
• 自動で犬や猫の顔を素早く検出し、ピントを最適化する「ペット自動検出」。
• シーンに合わせた最適な発光をする「スーパーｉフラッシュ」。
• ピント位置を変えて連写した画像を、カメラ内で主要被写体と背景に分離して画像処理を施し、背景のぼかしを強調した1枚の画像を作成する「ぼかしコントロール」。
• 1回のシャッターで、最高ISO1600の高感度で4コマを高速連写し、高度な位置あわせ技術によりカメラ内で1枚の画像に合成する「連写重ね撮り」。夜景や室内など暗いシーンでの静物撮影でさらにノイズが少ない画像を撮影できる。
• フィルムを選ぶような感覚で5種類の色彩・階調表現を使いわけられる「フィルムシミュレーション」。
• ワイヤレスで簡単に画像のやりとりが楽しめる「高速赤外線通信（IrSimple™/IrSS™（*6） ）」。
• カメラを構えたまま親指だけでスムーズに操作できる「斜めモードダイヤル」や「ポップアップフラッシュ」、カメラをしっかりホールドできる「ラバーグリップ」など、操作性にこだわり抜いたデザイン。
• 撮影を邪魔しない、機能的でスタイリッシュな専用ソフトケースを用意（別売）。カメラを首からぶら下げたまま持ち運べるよう、ネックストラップ付き。

*6 IrSimple™/IrSS™はInfrared Data Associationの商標です。

【 迫力のある超ワイドプリントサービス「ぐるっとパノラマプリントサービス」 】

フジカラーのお店にメモリーカードを持っていけば、撮影したパノラマ写真を、超ワイドなパノラマサイズでプリントすることができます。ダイナミックな画角をそのまま生かしてプリントでき、独創的な作品に仕上がります。

• ぐるっとパノラマプリント

【 さまざまな写真の「楽しみ」を提供する写真総合サイト「Fotonoma（フォトノマ）」 】

「Fotonoma」は、富士フイルムがインターネットを通じて、デジタルカメラや写真に関するさまざまな情報と、コミュニケーションサービスを連動させた、便利で、楽しめる写真総合サイトです。

• 写真総合サイト「Fotonoma（フォトノマ）」

【 撮影後の画像の楽しみ方をさらに広げる画像ビュアーソフトウェア「MyFinePix Studio」 】

デジタルカメラ撮影した大量の画像を簡単に管理、閲覧、プリントでき、またアップロード、画像編集などを楽しむことができるソフトウェアです。

• MyFinePix Studio

3. 別売アクセサリー

「FinePix F300EXR」
SD／SDHCメモリーカード 標準撮影枚数／記録時間撮影枚数／記録時間は被写体により多少の増減があります。

4. 「FinePix F300EXR」の主な仕様