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ニュースリリースの内容は発表時のものです。最新情報と異なる場合(生産・販売の終了、仕様・価格の変更、組織・連絡先変更等)がありますのでご了承ください。富士フイルム株式会社 役員氏名の正式表記は、【富士フイルムについて | 役員一覧】をご覧ください。
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世界初!(*1)有機溶剤を殆ど使用しない水系塗布技術の導入で環境負荷を大幅に軽減
「白色度・光沢度を向上させた高画質」「優れた取り扱い性」を実現
富士フイルム 次世代昇華型フォトプリンター用ペーパー
新開発


平成20年7月29日
富士フイルム株式会社

 富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆)は、この度、次世代の昇華型フォトプリンター用ペーパー「FUJIFILM Quality Thermal Photo Paper(フジフイルム クォリティ サーマルフォトペーパー)」を開発いたしました。この新ペーパーは、当社が写真感光材料の分野で長年培った高度な水系塗布技術を世界で初めて(*1)昇華型フォトプリンター用ペーパーの製造に応用することで、従来品に対し「画質(白色度・光沢度)向上」「優れた取り扱い性」「環境負荷の軽減」を実現しました。これにより、お客様には今まで以上の高画質プリントをご提供することが可能になります。富士フイルムは、この新ペーパーに専用インクリボンカートリッジをセットにした昇華型フォトプリンター用材料(*2)を、本年秋より発売し、この分野に本格的に参入いたします。

 昨今のデジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及に伴い、お客様のニーズが多様化する中、昇華型フォトプリントシステムを中心とした店頭即時プリント市場は、ここ数年対前年2ケタ成長を続けています。また、この昇華型フォトプリントシステムによる総プリント面積は、平成20年度には全世界で約1億平方メートル(*3)に達すると予測され、富士フイルムは今回開発した新ペーパー「FUJIFILM Quality Thermal Photo Paper」の市場投入により、さらなる需要拡大を目指します。

<「FUJIFILM Quality Thermal Photo Paper」の主な特長>
(1)優れた白色度・光沢度によるさらなる高画質化を実現。
 今回、写真印画紙と同じチタンホワイトを練りこんだ白色度の高いレジンコート紙(*4)を新ペーパーの支持体に採用。また、この支持体上に、世界で初めて当社独自の水系塗布技術(*5)を応用し、昇華型フォトプリントに必要な高い断熱効果を有する中空粒子層と染料受容層の重層塗布に成功。その結果、支持体の有する高い白色度を維持しながら、ペーパー表面の光の錯乱を低減し、従来品に対して白色度約5%・光沢度約20%(*6)アップを達成。これにより、幅広いお客様にご満足いただける高画質昇華型フォトプリントをご提供いたします。

(2)プリント同士の帯電を抑え、優れた取り扱い性を実現。
 従来品は、プリント時に静電気を帯びやすく、プリント同士がくっついてしまい、店頭でのプリント整理やプリント袋への封入作業に手間が掛かるという欠点がありました。今回、当社独自の水系塗布技術により、製品自体の保湿性が向上し、従来品に対してプリント表面の電気抵抗を約1/1000に抑制。その結果、静電気によるプリント同士のくっつき易さを抑え、取り扱い性を格段に向上させました。

(3)水系塗布技術による、環境に優しい製法。
 従来品では、環境負荷の高い有機溶剤を使った塗布工程が必要でした。当社は、写真感材の分野で長年培った水系塗布技術を応用し、優れた性能を実現。その結果、有機溶剤を殆ど使用せず、製造時の環境負荷を大幅に軽減することに成功いたしました。

 富士フイルムは、今後も昇華型フォトプリントシステムをはじめとした様々なプリンティングソリューションの開発を進め、魅力あるプリントサービス・システムをご提供していきます。

 
*1:
昇華型フォトプリンター用ペーパーの製造へ水系塗布技術による重層塗布を実用化したのは世界初。 
 
*2:
当社昇華型フォトプリンター「ASK-2000」対応材料より導入予定。 
 
*3:
富士フイルム調べ。 
 
*4:
紙表面に合成樹脂をラミネートしたコート紙の一種で、印画紙専用の高い白色度/平滑性を有した紙です。 
 
*5:
塗布を行う際の溶剤に有機物を使用せず、水に塗布物を分散させて塗布する技術です。 
 
*6:
白色度 :JIS P8123準拠。 光沢度 :JIS Z8741準拠。 



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お客さま  イメージング事業部 商品技術部  TEL 03-3406-2834
報道関係  広報部
 TEL 03-6271-2000
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