富士フイルム株式会社(社長:古森 重隆 以下 富士フイルム)と三菱製紙株式会社(社長:佐藤 健 以下 三菱製紙)は、写真事業における互いの事業強化と国際競争力強化を図ることを目的に、写真印画紙を中心とした写真分野において協力関係を構築することで基本合意いたしました。今後、詳細についてさらに両社で協議を進めてまいります。 近年のデジタルカメラの普及に伴い、お客さまの写真に関する楽しみ方は、従来の写真印画紙を使った銀写真プリント(*1)だけでなく、パソコンで見る・インターネットを通じて送るなど多様化していますが、その一方、デジタルカメラで撮影されるショット数は、従来に比べ大幅に増え、今後、高画質で色あせない銀写真プリントの需要もさらに増えることが見込まれています。 富士フイルムと三菱製紙は、これまで長年にわたり、お客さまのさまざまなニーズにこたえ、高品質な写真印画紙を開発し、銀写真プリントの需要を世界的に拡大させてまいりました。 今回の富士フイルムと三菱製紙の提携は、両社がそれぞれの得意分野における高い技術力を駆使し、グローバルな視点で写真印画紙の生産に関し協力関係を構築することで、生産性を向上し、互いの事業の強化を目指すものです。 富士フイルムと三菱製紙は、今後もますます発展することが期待されるイメージングの世界において、お客さまのご要望におこたえし、高品質な写真印画紙を供給することで、写真文化の発展に寄与してまいります。
記
1.提携の内容
(1)富士フイルムと三菱製紙は、写真印画紙のグローバルな生産に関して協力関係を構築して 生産性を向上し、それぞれの事業の競争力強化を図る。その一環として、富士フイルムは、写真印画紙の生産に要する原紙の一部について三菱製紙から供給を受ける。 (2)三菱製紙は、富士フイルムに写真印画紙用原紙を安定的に供給するため、原紙製造関連設備の整備、環境対応等の投資を行う(投資金額 約40億円)。そのために、富士フイルムを割当先として約20億円の第三者割当増資を行う。 また、今後は、両社のイメージング部門にとどまらず広範な協力関係を積極的に構築し、互いの個別事業強化と国際競争力強化を図ることで両社の企業価値向上を目指します。
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